結核は過去の病と思われていますが毎年2万人以上が発病しています。

年間2000人以上がなくなり、先進国では患者数が多く中まん延国です。

 

結核

結核は、主に結核菌で発病する感染症です。

 

結核は古い病気で、1882年に才金額社コッホが発見しました。

明治初期までは、肺結核はろうがいと呼ばれました。

 

日本では、肺結核が多く8割を占めます。

結核菌が肺の内部で増加し、さまざまな炎症を引き起こし肺が破壊されます。

 

結核の発病

 結核菌は患者のせきやくしゃみに含まれ空気感染します。

感染しても免疫力が高いと結核菌は死滅するか休眠状態になります。

結核菌に感染しても、一生で発病する人は感染者の1〜2割と言われています。

 

免責力が落ちる高齢者、糖尿病患者、がん患者などは、体内の休眠状態にある結核菌が増えて発病する事があり注意が必要です。

近年結核を発病する患者の多くは、70歳以上です。

 

結核の症状

 結核を発病するとせきやたん、発熱し風邪と似た症状で間違われます。

重い症状ではないので様子を見て過ごしがちになります。

 

2週間以上もせきやたんが続くようならば結核を疑って診断を受ける事が重要です。

健康診断で見つかる事も多いので健康診断を受ける事は、結核の発見に効果があります。

 

結核菌を空気中に吐き出す排菌病症になると入院が義務付けられています。

2週間から数ヶ月で退院でき、入院中の医療費は基本的に公費で負担されます。

 

結核の治療

 結核菌に感染し排菌病症でなければ、3〜4種類の治療薬を半年間飲み続ければ完治します。

治る病気ですが、安定してくると薬を飲むのを止める事があります。

そうすると薬剤耐性菌が発生しやすくなり、手術で病巣を取り除くようになるので、処方された薬は飲み続ける事が重要です。

 

結核の中まん延国

日本は、人口10万人当たりの新規結核患者数は、16.1です。

先進国では新規結核患者数が低く米国、カナダ、ドイツ、オランダ、オーストラリア、スエーデンは、5人弱か5人程度です。

英国が少し高く10人程度です。

 

これらの先進国に比べ日本は高く中まん延国です。

健康診断は、必ず受診して早期の発見が重要です。