若いうちの医療保険は、生命保険の医療特約に加入している人が多くいます。

保険料の支払いが完了すると医療特約が終了するケースが多くあります。

 

 

生命保険の医療特約

生命保険は、保険料の支払い期間が通常60歳あるいは65歳に決められています。

終身保険は、支払い期間が終了しても終身保障されます。

この保険に医療特約を付けた場合の保障は、通常保険料の支払い終了とともになくなります。

 

 

医療特約の期間延長の問題

医療特約を有効にするために、保険料の支払い終了時期に保障期間を延長しその期間の本件料を前納または分割で支払うことが求められます。

 

期間途中で入院しないで死亡した場合に前納した医療保険の特約は保険金が還付されません。

死亡後から契約終了期間までの保険料は無駄になります。

 

 

終身医療保険の加入年齢の引上げ

高齢でも医療保険に加入希望者が多いことや生命保険の医療特約の保険料の支払い期間が終了した後の医療保障を求める高齢者が多いことから、70歳未満の加入制限の医療保険で加入年齢の上限を引上げる医療保険が増えてきました。

 

  •  太陽生命保険は、2014年10月から終身医療保険の加入年齢の上限を85歳に引上げ
  •  アフラックは2014年9月発売の新しいがん保険の加入年齢の上限を85歳に引上げ
  •  富士火災保険のシニア救急箱の加入年齢の上限は98歳

  この保険は、ケガで死亡・入院・通院を保障する傷害保険です。

  •  エクセルエイド小額短期保険は、89歳まで加入可能

  小額と名前がついていますが、最高300万円まで保障されます。

  1年更新で90歳まで保障されますが終身保険ではありません。

 

 

高年齢での医療保険の必要性

健康保険で支払う自己負担の医療費には、「高額療養費制度」があります。

月単位で何回でも使えます。

 

70歳未満で標準月収53万円以上の方で自己負担の医療費の上限は、8万円ぐらいです。

健康保険の自己負担金に付いては、民間の医療保険は必要ありません。

 

入院すると4人室まで差額ベット代が必要になります。

差額ベット代は、1日に2000円から1万円ぐらいになります。

少人数の病室や個室を希望する高齢者が増え医療保険の加入年齢の引上げが求められています。

 

医療費は老後の備えに不可欠ですがその額は予測が困難です。

医療保険の予測できる保険料を老後の備え資金に含ませておくことで老後の安心につながります。