学資保険

学資保険は子供の教育、主に大学の費用に備える保険です。

 

一つとしては、貯蓄機能です。

子供誕生あるいは小さいころに加入して積み立てます。

 

もう一つが保険機能です。

万一死亡あるいは高度障害になると保険料が免除され、満期には予定通りの保険金を受け取ることができます。

 

 

奨学金(教育ローンを含む)

学資は、学資保険や貯蓄等で備えたいのですが賄いきれないときは奨学金を考えられます。

 

奨学金の利用者は増加しています。

奨学金の利用者は、1996年には20%強でしたが2012年には50%を超えています。

1996年から急増し、2004年から2008年はわずかな増加に落ち着きましたが、2008年からはまた急増しています。

 

収入に占める奨学金も1996年には10%強でしたが2012年には20%強に急増しています。

 

 

奨学金の種類

奨学金には、以下の種類があります。

 

  •  給付型奨学金

  返済の必要性がないので利用したい奨学金です。

  全額給与なので学業などの受給条件が厳しく利用できる学生は一部に留まります。

 

  •  貸与型奨学金

  卒業後に返済が必要な奨学金です。

  学生支援機構などが行っていて比較的受けやすいのですが卒業後の返済が問題になっています。

  学生支援機構の2014年の奨学金は、有利子型を96万人、無利子型を45万人が利用しています。

 

  •  教育ローン

  国の教育ローン(日本政策金融公庫)や銀行などの教育ローンが利用できます。

 

  •  公的な支援金

  都道府県で行っています。

  金額は他の奨学金に比べ小額ですが利用しやすさと無利子が多く教育ローンの前に検討を進めます。

 

 

奨学金の問題

貸与型奨学金や教育ローンは、卒業後の返済が大変になります。

以前は親が返済するケースが多くありましたが、利用者が増えているのと相まって学生が卒業後に返済するケースが多くなってきています。

 

返済できなくなり滞納し利子分が増えて更に返済が難しくなるケースが増えて大きな問題になってきています。

卒業と同時に数百万円の借金を持つことになります。

日本のように親が借りることがほとんどない米国などの海外の方がより深刻です。

 

このことから、大学で給付型の奨学金制度に力を入れてきています。

東京都内の大学の例を示します。

 

  •  早稲田大学
  •  慶応義塾大学
  •  法政大学
  •  明治学院大学
  •  青山学院大学など

 

年数十万円ぐらいですが、給付型が多く学生に取って望ましい奨学金ですが、募集人数が少ない課題があります。