かんぽ生命保険は、国が全額出資している日本郵政の保険事業を行う子会社です。

保険契約件数がじり貧の中、株式投資を増やし収益の向上を狙っています。

 

 

簡易生命保険

生命保険に加入の際に医師の診断が不要で職業上の制約もないことや郵便局で申し込めることから「簡易生命保険」の名前がつきました。

 

加入に制約がないことから保険金は、一般の生命保険の保険金よりは低く抑えられていて加入年齢により700万円から1,300万円でした。

 

郵政民営化により2007年9月30日で簡易生命保険の新規加入受付は終了しました。

10月1日に株式会社かんぽ生命保険が発足し民間の生命保険(政府保障のない)を販売しています。

 

 

保険商品

以下の保険商品を扱っています。

 

  •  一生涯の保障で安心の「終身保険」
  •  少ない負担で大きな保障の「定期保険」
  •  子供の教育資金を貯める「学資保険」
  •  保障と満期の楽しみの「養老保険」
  •  老後に備える「年金保険」

 

2014年10月1日からアフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)が日本郵政グループ向けに開発したがん保険の販売を始めています。

 

 

業績

2010年をピークに契約件数が減少しています。

2011年には契約件数が4000万件を超えていましたが、2014年には3500万件ぐらいに減少しています。

 

契約件数の減少に従い減収が続いています。

かんぽ生命は日本最大の生命保険会社で、運用資産は約86兆円です。

この資産の6割は国債で運用しています。

 

 

株式投資の再開

郵政民営化前の1992年にバブル崩壊後の株価下落に対応するために、簡易保険資産の株式投資が始まりました。

現時点の株式残高は、運営資産全体の1%ぐらいです。

 

株式投資を民間大手の日本生命保険の株式運用比率である10%程度に広げるようです。

これが実現すると7兆円から8兆円が株式投資されることになり市場に大きな影響を与えます。