火災保険

火災保険は、火事や災害で生じた住宅やビルの被害を補償する保険です。
火災保険ですが水害も保障対象です。

地震の被害は対象外なので地震に備えるには地震保険に加入が必要です。

保険期間

現行の火災保険の契約期間は、最長36年です。
2015年10月以降は、契約期間が最長10年になります。

最長期間が短縮される理由は、台風や豪雨などの自然災害が増え、将来のリスク予測が困難になっているとのことです。
10年を越えて火災保険に加入するには、10年ごとの更新が必要になります。

期間短縮の問題点

10年を越えて火災保険に加入するには、10年ごとの更新が必要となります。

東京都の戸建て住宅で3000万円の火災保険に加入する場合に標準的な保険料は、10年契約で186,000円ぐらい、30年契約で488,000円ぐらいです。
10年契約を3年更新すると単純計算では、558,000円になり、30年契約に比べ保険料が14%増えることになります。
住宅の火災保険で言えば、現行で10年以上の契約件数は5%ぐらいです(保険料の金額ベースでは35%)。

契約期間が10年になるのは、2015年10月からの新規契約ですので、契約済の火災保険の年数が10年を越えていてもその期間は保障されます。

増える災害への対応

火災保険の保険料率を決める損害保険料率算出機構は、火災保険の保険料の基準となる「参考純率」を7月2日平均3.5%引き上げると発表しました。
引き上げは、2005年5月以来9年ぶりです。

自然災害や水漏れ事故などで保険金の支払いが増えていることと地球温暖化で災害予測が困難になっていることがいき上げの理由です。

保険会社は、これを基に2015年10月から保険料に反映する予定です。