高齢者の転倒事故が増えています。
これに対応して、70歳以上でも加入できる傷害保険が発売されています。

高齢者の転倒事故数


厚生労働省の2011年調査によると転倒して骨折した患者は、70歳代で115,000人、80歳代で109,000人です。30歳代は、30,000人なので大変多くなっています。65歳以上の緊急搬送されたケガ人のうち8割は転倒が原因と言われています。高齢者の場合、骨折で入院すると寝たきりになる恐れがあり、リハビリが重要です。

高齢者向けの傷害保険

終身保障の医療保険に加入していれば入院時に保険金が出ます。
しかし、通常の終身保障の医療保険は、加入できるのは69歳までです。
高齢者向けは70歳以上でも加入でき、80〜90歳代でも加入できる保険もあります。

高齢者自身が骨折などのケガをする以外に、転倒による商品の破損や他人にケガをさせることもあり得ます。
損害賠償を保障する特約を付けることを勧めます。

傷害保険の特徴

高齢者向け傷害保険は、ケガの部位や症状で保険金が違ってきます。
足を骨折したり脱臼したりした場合に手厚く保障されます。
足の骨折の保険金は、23万円から30万円ぐらいです。
腕の骨折の保険金は、7万円ぐらいです。

保険金請求

高齢者は病気に罹る場合が多くあります。
事故による転倒か病気による転倒かなどで保険の対象によっては保障されない場合があります。
保険会社は、医師の診断書を審査して保険金の金額を決めます。
ケガだけではありませんが、ケガをした状況を詳しく話し、的確な診断書を出してもらうようにしてください。