厚生労働書は、2015年の食事摂取基準で以下の様に発表しています。
 
  •  18歳以上の男性は1日当たり8グラム未満
 
  •  18歳以上の女性は1日当たり7グラム未満

世界保険機関(WHO)では、食塩節酒目標を1日5グラムとしています。

塩分の役割

塩は健康に悪いと言われています。
しかし、塩に含まれるナトリウムは体に必須のミネラルです。

砂糖や酢の成分は、矛のものでも補給できますが、塩だけは代用のきかない食品です。
塩(ナトリウム)は、体に以下の役割をしています。
 
  •  細胞を正常に保つ
 
  •  神経の調整
 
  •  筋肉の働きの調整
 
  •  食欲の正常化
 
  •  味覚の正常化

塩分の取り過ぎと健康

塩分の取り過ぎが原因と言われる病気には、以下が有ります。
 
  •  高血圧症
 塩分を過剰に摂取し続けるとナトリウムを排出するための大量の体液交換が行われ、血圧の高い状態が続くために高血圧になる原因となります。
 
  •  腎臓疾患
 塩分を過剰に摂取し続けるとナトリウムを排出するために、腎臓は血液の濾過作業続けます。 これが腎臓に負担となり濾過機能が衰え腎臓疾患の原因になります。
 
  •  不整脈や心疾患
 ナトリウムは細胞に電気刺激を生じ筋肉の伸縮を行います。 塩分を過剰に摂取し続けると電気刺激に異常が発生し、心臓の鼓動が不規則になり不整脈が発生します。 ひどい状態が続くと心疾患を引き起こします。

塩分の摂取量

厚生労働省の2013年12月6日の「平成24年国民健康・栄養調査結果の概要」を発表しました。
これによると成人の1日当たりの塩分平均摂取量は、以下の様になります。
 
  •  男性は、11.3グラム
 
  •  女性は、9.6グラム

男女とも60歳代までは年齢とともに摂取量が増加しています。
また、塩分摂取量は中期的に見ると減少の動きが見られます。

日本人の塩分摂取量平均値は、WHOの目標値の2倍ぐらいになっています。
米国では、レストラン、加工食品やファーストフードで塩分の75%以上を取得しています。
新鮮でバランスの良い食品を選び、自分で調理することが減塩に効果的です。