特別養護老人ホーム

 

自力で生活することが困難で家族や在宅介護サービス業者による在宅介護を受けるのが困難な高齢者が入居する施設です。

利用料が比較的安く、所得に応じた利用料の軽減があり人気の高い施設です。

軽減額は、ユニット型個室で食事と部屋代がおおよそ月2万円ぐらいです。

2014年3月で約52万4千人が入居待機者で、入居者数とほぼ同じ人数です。
複数の施設に入居申込をしている希望者の多く、実際の入居待機者はこれより少ないのではと言われます。

特別養護老人ホームは、社会福祉法人や地方自治体が運営する公的な施設です。

 

入所手続き

 

入居希望者または代理者は、ホームの事業者に入所申込書を提出します。

入居申込書には、以下を記入します。

 

  •  要介護度
  •  心身の状況
  •  現在の滞在場所・滞在期間
  •  受けている医療や介護の状況
  •  在宅の場合は家族介護者の状況

 

入居は、申し込み順でなく通常介護の必要性の高い希望者から入居するホームが多いため、複数のホームに入居希望を出す希望者が多くいます。

入居条件は今まで要介護度1以上でしたが、2015年4月から原則要介護3に引き上げられました。要介護度1や2の高齢者は、以下の方が入居対象になりますが自治体やホームで判断されます。

 

  •  認知症や知的障害者
  •  在宅介護が困難な方

 

部屋の種類

 

部屋には、以下の種類があります。

費用は、要介護度と部屋の種類で決まります。

要介護度の高い入居者の費用が高く、部屋の種類は以下の順で高くなります。

 

  •  多床室(相部屋)
  •  従来型個室
  •  ユニット型準個室
  •  ユニット型個室

 

ユニット型は、個室を10人程度のグループに分けて(これが1ユニット)1つの生活単位として食事や入浴、施設の行事などの日常生活がユニットごとに行われます。

ユニット型個室は、少人数の家庭的な雰囲気でケアを行えるようにしています。