
保険料の仕組み
保険契約者が支払う保険料は、純保険料と付加保険料の合計です。
- 純保険料
保険会社が保険金を支払う原資です。
保険会社は、純保険料を運用して保険事故が発生すると保険金を支払います。
純保険料は、死亡事故により支払う保険金の死亡保険料と満期保険金の支払いに貯めておく生存保険料があります。
純保険料(死亡保険料)は、死亡する危険により決まりますので若い時は安く、高齢になると高くなります。
通常の純保険料は年毎に変わるのではなく加入時の年齢で平均の保険料になり保険期間で保険料は一定で全期型と言います。
一定期間ごとに保険を更新することもでき更新型と言います。
若いうちは保険料が安いのですが更新するごとに保険料が高くなります。
最初は更新型の保険料が安いのですが、後半は全期型の保険料が安くなります。
- 付加保険料
保険会社の事業運営費に充てる分で、予定事業費率で決まります。
店舗型に比べネット販売の付加保険料が安く、その分保険料も安くなります。
付加保険料が保険会社の事業費を上回った場合は、配当として保険契約者に支払われます。
- 解約返戻金
保険を解約すると解約返戻金が保険契約者に支払われます。
- 定期保険
定期保険の純保険料は死亡保険料なので基本的に解約返戻金はありません。
しかし、通常の定期保険は、保険期間保険料が一定の全期型ですので若いうちは保険料を余分に支払うので生存保険料が発生して、この生存保険料の合計が解約返戻金として支払われます。
定期保険の解約返戻金はある期間徐々に増額し、期間を超えると減額していき、満期でゼロになります(満期では保険料が支払われません)。
- 養老保険
養老保険の保険料は、生存保険料になり、保険期間とともに増えていきます。
解約返戻金は保険期間が進むとともに増えていき、満期で保険金と同額になります。
- 終身保険
終身保険は満期がないので保険金の支払いに時期の余裕があり養老保険よりは保険料を安くできます。
解約返戻金は保険期間とともに増えていきますが保険料が安い分解約返戻金は低くなります。
まとめ
保険料は定期保険が最も安く、終身保険、養老保険の順に高くなります。
解約返戻金も保険料と同じく定期保険が最も安く、終身保険、養老保険の順に高くなります。
定期保険は、満期での解約返戻金(保険金)は、ゼロになります(掛け捨て保険です)。
2015年03月30日(月)