東京海上日動「ねこ捜索サービス保険」は、迷い猫を捜索するアプリ「ねこもに」を提供している株式会社オープンストリームと共同で、迷い猫の捜索に掛かる費用を補償する保険で2017年6月から販売しています。
ネコの首輪につける発信機を購入すると自動的に保険がついて来ます。

 

ねこの飼育数

一般社団法人ペットフード協会の調査によると、平成29年にねこの飼育数が犬を超え952万9千頭にのぼりました(犬は、892万頭です)。
ねこと犬の飼育状況は、以下に示すようになっています。

項目ねこ
全世帯数55,222,600世帯55,222,600世帯
飼育世帯数5,459,000世帯7,217,000世帯
飼育世帯率6.71%12.84%
平均飼育数1.75匹1.24匹
飼育頭数9,526,000匹8,920,000匹

 

ほぼ、10世帯に1世帯がねこを飼育しています。
飼育世帯数は犬が多いのですが、世帯あたりの飼育数がねこが多いのでねこの方が多くなっています。

 

「ねこもに」

「ねこもに」は、専用の発信機をつけたねこの現在位置情報をiPhoneの地図上に表示し、ねこ探しをサポートする株式会社オープンストリームで開発したアプリです(Android版アプリの開発も検討中とのことです)。
「ねこもに」で使用する発信機は、縦22.4mm、横44mm、厚さ8mm、重さ約10gの機械で、首輪につけておきます。
防水機能(IP44相当)があり、電池寿命は使用開始から約1年とのことです。

IP44のIPは、国際電気標準会議(IEC)の防水防塵の保護規格を示します。
44の左側は防振の企画で右側が防水の規格(0〜8までの等級)になります。
この44の右側の4は防水の4等級を示し、4等級は外界から水が入り込まないように加工されていることを示します。

この「ねこもに」の発信機はアマゾンやヨドバシカメラで購入できます。
アマゾンを見ると発信機本体が7,000円台、発信機を入れるケースが1,000円台で販売されています。

 

「ねこもに」でのねこ捜索サービス

ねこがいなくなるとオープンストリームに連絡が入り、同社を通じて迷いねこの捜索を行うペット探偵社「ジャパンロストペットレスキュー」の捜索サービスを受けることができます。
東京海上日動「ねこ捜索サービス保険」により、この捜索サービスで補償される費用は、3日で5万円になります。
この捜索費用は、同社から東京海上日動に全額請求されるので依頼者の自己負担はないとのことですが、追加ポスターやチラシの作成を依頼すると追加費用が発生するそうです。

 

迷いねこ

以前はねこを屋外で飼うことが多かったので、迷いねこは少なかったようです。
しかし、現在はペットショップあるいは譲り受けた人からケースに入れて自宅に連れて来て、室内で育てるのが一般的になっています。
ねこから見ると、一旦屋外にでると全く未知の土地になり、特に、初めて迷って家の外に出てしまうと、家に戻ることが困難で迷いねこになるケースが出て来ます。

ねこの性格にもよりますが、パニックになり人が探しにくいところに逃げ込むことがあり、探しにくくあるいは捕獲しにくくなります。

ねこは家になつき、犬は人になつくと言われ、外でパニックになっている状態だと飼い主が声をかけてもでて来なくて、迷子になるとねこ探しが大変になります。

ねこの固有な性格や行動をよく知っているプロに依頼すると、探索が容易になります。
この装置を購入すると「ねこ捜索サービス保険」がついてくるのは、ありがたいですね。
ねこを室内で飼育するのが一般の時代に、有用な対策と保険と言えます。