前回、1日単位で加入できる【短期保険】旅行や日常活動にスマホで入るワンデー保険を紹介しました。
今回は、オンデマンド型保険を紹介します。
オンデマンド保険は、保険をかけるものの詳細なデータベースが必要なこともあり専門のIT企業と定型して開発しています。

 

米国のInsurTech

アメリカでは、大手保険会社とスタートアップ企業が提携して新型保険を開発する保険(Insurance)とテクノロジー(Technology)が結びついたInsurTechが躍進しているそうです。
InsurTechの生み出す新型保険には、以下の特徴があります。

 

□ 個人のライフスタイルにあった保険

この保険には、外出や旅行などに持ち出す高額のカメラやパソコンに必要な時間だけ保障するオンデマンド型の保険があります。
大手保険会社とスタートアップ企業が連携して、今までの保険会社が対応しにくかった若年層やモノを対象とする保険の可能性が広がります。

 

□ リスク回避の予防行動を保険契約者に促す保険

健康活動・行動や安全運転をすると保険料を割引くようなリスクの回避に導く保険です。
健康体割引や安全装置搭載で保険料を割引く保険は、日本でも出てきています。
保険会社とスタートアップあるいはIT企業が提携して新しい保険を開発・サービスする動きは、日本でも出てきています。

 

日本におけるInsurTechの例

日本でも2017年に株式会社Warrantee(ワランティ)が以下の大手保険会社と提携してオンデマンド保険を提供するとのことです。

  •  あいおいニッセイ同和損害保険
  •  三井住友海上火災保険
  •  東京海上日動火災保険
  •  三井物産インスアランス

 

オンデマンド保険

旅行保険には旅行中の病気やケガの治療費などとともに携行品の破損・盗難などを補償する特約がついています。
ちょっとした移動なので高価な携行品だけに保険をかけたくても、今までは特約だけの保険はありませんでした。

オンデマンド保険はスマホからアプリを使い、保険料の支払いもスマホで完結する、必要なときに必要なものにだけを1日単位で保障(補償)する保険です。

 

オンデマンド保険「ワランティ・ナウ」

ワランティは、日本におけるInsurTechの例で掲げた大手保険会社4社と定型して1日(24時間)単位で加入できるオンデマンド保険「ワランティ・ナウ」を2017年9月から始めると発表しました。
この保険の仕組みは、以下のようになります。

 

  •  利用者は保険をかけるカメラやパソコンなどの型番をスマホアプリに事前登録
  •  ワランティはデータベースを検索して1日あたりの保険料を提示
  •  利用者は保険申し込み
  •  故障時にはアプリに状況を入力して写真や動画などを送信
  •  損害が確認できれば工場修理を手配
  •  盗難被害も10月から対応予定

 

保健料は、以下になるようです。

  •  生活家電で24時間19〜50円程度
  •  デジタル家電で24時間39〜50円程度

 

この保険は1日(24時間)単位ですが、30分や1時間単位でかけられる保険もでてきそうです。