保険とITの融合が進んでいます。
自動車保険では、自動車に設置した端末から運転情報を取得して運転者ごとの事故リスクを分析して、保険料を算定するテレマティクス保険が発売されています。
保険料が日頃の安全運転で保険料が安くなるしくみです。

 

生命保険でも保険とITを融合したインシュアテックの取組が進みつつあり、以下の保険が発売されています。

  •  海上日動あんしん生命「あるく保険」2017年8月2日発売
  •  ネオファースト生命「カラダ革命」2016年12月1日発売

 

保険料は契約時に決まりました。
経済情勢に合わせて、利率をかえる利率変動型の保険は、以前からありました。
ここに来て、健康状態に合わせて保険料をかえる(あるく保険はキャッシュバック)保険が出てきました。
健康に取組み結果が出ると保険料が安くなるしくみで、今後商品が増えていきそうです。

 

東京海上日動あんしん生命「あるく保険」

「あるく保険」はNTTドコモと提携し、ウエララブル端末を貸与して1日あたりの平均歩数目標8,000歩を達成すると2年ごとにキャッシュバックがあります。

「あるく保険」については、キャッシュバック型生命保険「東京海上あんしん生命【あるく保険】」で紹介していますので参照して下さい。

 

ネオファースト生命「カラダ革命」

「カラダ革命」は、ネオファースト生命の無解約返戻金型7大生活習慣病入院一時給付保険です。
3年ごとの更新時にあわせて、健康診断の検査項目の結果に基づいて健康年齢を求め保険料を決定します。
健康年齢が若いほど保険料が安くなります。

ネオファースト生命は、保険で健康増進の思いを込めて「カラダ革命」をつくったとのことです。

  •  定期的な健康診断の受診
  •  継続的な生活習慣の改善
  •  症状悪化の防止

 

□ 特徴

カラダ革命は、以下の特長を持つ保険です。

  •  実年齢でなく健康年齢で保険料を算出

健康年齢が若くなるほど更新後の保険料が安くなります。

 

  •  がんなどの7大生活習慣病を保障

7大習慣病(上皮内がんを含むがん、心・血管疾患、脳血管疾患、糖尿病、高血圧性疾患、肝疾患、腎疾患)で治療のために1日以上入院(日帰り入院を含む)した場合に給付金を受け取れます。

 

  •  7大生活習慣病で入院すると一時金100万円

1年に1回を限度として、最大10回まで受け取れます。

 

□ 健康年齢

健康年齢は、以下の健康診断の検査値で決まります(かっこ内は40代女性の平均値)。

  •  BMI(22.16)
  •  最高(収縮期)血圧(118.7mmHg)
  •  最低(拡張期)血圧(76.1mmHg)
  •  尿蛋白(マイナス)
  •  血中脂質HDLコレステロール(67.1mg/dl)
  •  血中脂質中性脂肪(110.6mg/dl)
  •  肝機能GOT(18.9U/I)
  •  肝機能γ—GTP(20.5U/I)
  •  血糖値HbA1c(5.5%)

 

保険料の目安

保険加入時の保険料は、実年齢で計算されます。
その後、3年ごとの更新時の健康診断結果から算出された健康年齢(実年齢+5歳が上限)をもとに決められます。

40歳女性が加入すると加入時の保険料は実年齢の2,113円です。

 

□ 第1回目の更新時(実年齢43歳)

健康年齢にもとづき、月額保険料は以下になります。

  •  健康年齢38歳は、1,625円
  •  健康年齢43歳は、1,778円
  •  健康年齢48歳は、2,029円

 

□ 第2回目の更新時(実年齢46歳)

健康年齢にもとづき、月額保険料は以下になります。

  •  健康年齢41歳は、1,703円
  •  健康年齢46歳は、1,923円
  •  健康年齢51歳は、2,171円