脇腹周辺に激しい痛みがある尿路結石は、中高年が多い病気でした。
最近は、サプリメントを多く摂取する若い女性にも増えてきました。
手術などで結石を取り除いても再発することがあります。
生活習慣の見直しが必要です。
尿路結石
尿路結石は、尿路系に沈着する結晶の石のことです。
尿中のカルシュウムやシュウ酸が結晶化してできます。
できる臓器により以下のように呼ばれています。
- 腎臓結石
- 尿管結石
- 膀胱結石
- 尿道結石
日本人の95%以上の尿路結石は、腎臓結石か尿管結石です。
症状
脇腹や背中当たりに激痛を発症します。
まれに痛みにより失神する患者もいるほどで痛みの中でも最上級と言われています。
結石自体は多くの人に見られます。
結石の大きさが尿管よりも小さい(5mm未満)場合は、自然に尿管内を移動し排尿時に排出され痛みもありません。
結石が尿管と同じぐらいかそれよりも大きくなると尿管を塞ぎ、腎臓で尿が作られるにつれ腎臓から結石までの圧力が高まり激痛を発生します。
最近の発症傾向
暴飲暴食の食生活の乱れで発生することが多く。中高年に多い病気と言われてきました。
最近では、小学生や20代の女性にも広まってきています。
原因は、以下のあると予想されています。
- 肉類の取り過ぎや外で遊ぶ機会の減少で運動不足など
- サプリメントなどの過剰摂取により石ができやすくなる
治療
石の大きさで治療法が選択されます。
- 比較的小さい場合(5mmから1cm)
衝撃波を石に当て粉砕して尿として排出します。
日帰りも可能ですが石が確実に取出されているか不明の欠点があります。
- 1cmから2cmぐらい
尿道から内視鏡を入れてレーザで石を砕く治療法です。
全身麻酔が必要で入院することになります。
- 2cm以上
腎臓の中で大きな結石になるとことがあります。
患者の背中から張りを腎臓に通して穴を広げ手術で石を取出します。
腎臓は細かな血管が多く難しい手術になります。
現在は超音波の画像装置により血管を避けやすくなっています。
予防
尿路結石は再発しやすく5年後には約半数の患者に再発すると言われています。
尿路結石の予防には、生活習慣の改善が重要です。
以下の取り組みが効果的です。
- 水分を1日2ℓ以上(水が望ましい)
- バランスの良い食事で野菜類を多く
- 脂っこい肉類などは食べ過ぎないように
- 甘いものを食べ過ぎない
- アルコールを取りすぎない
- 適度な運動
2015年01月05日(月)