高血圧の注意
高血圧は、自覚症状がありません。
しかし、気をつければ頭痛、頭が重い、めまい、耳鳴りなどを感じることがあります。
相当進むと、動悸、呼吸困難、胸痛、むくみ、夜間尿、足の痛みや痺れなどが出るのでこのような症状には、注意してください。
高血圧は、高コレステロール血症、喫煙、糖尿病とともに、心臓病の四大危険因子です。
高血圧が続いていると、脳血管障害や心臓系の病気を引き起こすことがあります。
健康な人に比べて心筋梗塞などの心臓病になる確率が、高コレステロール血症で4倍、高血圧で3倍、喫煙で2倍高くなり、3つの危険因子が重なると、16倍にもなるという報告もありますので注意が必要です。
高血圧への食塩の影響
減塩は美味しくないという思い込みがあります。
この感覚があるために減塩できない人も多いようです。
減塩というと味噌や醤油を減らすことだと思いがちですが、実際は外食や加工品に多いことが明らかになっています。
塩の摂取量は1日当たり男性で8g未満、女性で7g未満が摂取基準です。
国際基準(WHO)は1日5g未満を推奨しているので、これに比べると3g大きい値です。
毎日12gの食塩を取ると10年で高い方の血圧が6ミリHg上昇すると言われています。
2013年の厚生労働省の1日の食塩取得量の調査(食物の記録)では、男性が11.1g、女性が9.4gでした。
尿の成分からの調査では、男性が14g、女性が11.8gと出ています。
目標より高い数値で、自分の自覚よりも実際は多く摂取している可能性があります。
以下に食品に含まれる食塩のおおよその量を示します。
- 食パン1枚に0.8g
- 味噌汁1杯とちくわ1本に1.8g
- 塩鮭1切れに2.5g
- 親子丼1杯に3g
- きつねそば1杯に4.5g
- ラーメン1杯に5g
高血圧を避ける減塩の工夫
以下のように料理すると無理なく減塩できます。
- 長時間かけて少しずつ減らす(急がない)
- 外食や加工品は食塩が多いので毎日は避ける
- 栄養表示を見て良く行く外食やよく買う加工品の食塩の量を認識する
- 煮汁を多くする(煮汁の多いと食塩が少ない)
- 1日の食品摂取量を把握する
2015年02月18日(水)