国民健康保険(職域保険や国民健康保険組合なども同様)は、医療費の自己負担が3割になるだけでなく、その他にも色々な医療に関わる費用支給や有用な制度(給付と言います)があります。
これらは、申請しないと使えないので国民健康保険を知り手続きをしましょう。
給付内容
国民健康保険には、以下の給付があります。
- ケガや病気の療養費(自己負担額は1〜3割)
- 入院時食事
- 海外や保険証を持たないで医療機関での全額払い療養費
- 高額療養費・高額介護費の合算(一定額以上は還付)
- 自己負担が高額の場合の高額療養費(一定額以上は還付)
- 出産育児一時金
- 埋葬費
東京都三鷹市の給付例
東京都三鷹市を例に給付内容を以下に示します。
下記の例では、入院時食事を除いて申請して給付されます。
申請の時効は、2年なので2年以内に申請しないと給付されません。
- 入院時食事
入院時の食事費用の一部が給付されます。
市民税課税世帯で1食あたり360円が請求されます。
低所得世帯で過去1年間の入院期間が90日までは1食あたり210円に、90日を越えると160円になります。
- 全額払い療養費
止む得ない事情で医療費を全額自己負担した場合は、自己負担分以外の療養費が還付されます。
- 高額療養費
一月の医療費の自己負担額が自己負担限度額を超えると超えた額が申請により還付されます。
住民税非課税世帯では、3回目まで35,400円、4回目以降は24,000円ですのでこれ以上の医療費はかかりません(手続きをしないと立て替え払いしたあとで申請して還付されます)。
通常の収入の方でも自己負担限度額は、9万円程度ですので医療費自体の自己負担額は大きくはなりません。
- 出産育児一時金
出産した場合に、出産育児一時金が42万円支給されます。
妊娠85日以降であれば、死産・流産でも支給されます。
立て替え払いをした後に請求して支給されますが、手続きをすれば立て替えがなくなり退院時に42万円を差し引いた額を支払います(出産費用が42万円未満はその差額を請求できます)。
- 埋葬費
被保険者が亡くなった場合に、申請により葬儀を行った人に5万円が支給されます。
2016年08月18日(木)