インフルエンザが流行しています。
毎年料こうしていますが、今年も1000万人以上が発病しています。
高齢者を中心に死亡するケースもあるので注意が必要です。
インフルエンザ
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって発病する急性感染症です。
熱が急に40°近くまで上昇し筋肉痛、関節痛、頭痛、倦怠感が強くなります。
インフルエンザウイルスは、大きさが約0.1マイクロメートル(10万分の1mm)と言う小さなものです。
単独では、増える事ができず他の生物の細胞に寄生して増殖します。
インフルエンザウイルスには、大きくA型、B型、C型の3種類があります。
人に感染しやすいのは、A型とB型です。
インフルエンザウイルスの表面には2種類の棒のような突起があります。
- ヘマグルチニン
ウイル師が感染する時に細胞に付く役割があり16種類あります。
- ノイラミニダーゼ
増殖したウイルスを細胞から切り離す役割があり9種類あります
ヘマグルチニンとノイラミニダーゼの組合せで144種類のウイルスになります(144種類の亜型と呼ばれます)
インフルエンザウイルスは、1年間で1000世代分増えます。
増殖のたびに遺伝子に違いができてインフルエンザを発病して免疫ができても、この免疫で防げない遺伝子を持つものがあり毎年に様にインフルエンザを発病する事があります。
予防
インフルエンザウイルスの予防には、流行前にワクチンの摂取が有効です。
WHO(世界保険機関)がその年に流行するインフルエンザウイルスの種類を予測し各国でそれに効くワクチンを用意します。
2014年・2015年の流行は、A香港型で予測の通りでした。
インフルエンザワクチンは、免疫力を高めてインフルエンザにかかりにくくします。
インフルエンザウイルスごとに有効な免疫力は違うので、新型ウイルスでは効きません。
新型ウイルスの場合は、ワクチンが効かないので日常的な手洗い、うがい、適度な湿度(50〜60%)の保持、休養とバランスの取れた食事を取るように心がけてください。
治療
インフルエンザの治療薬にタミフルがあります。
タミフルには以下の副作用が出る事があります(厚生労働省のHP)。
- 動悸・血圧低下、蕁麻疹・息苦しい
- 白目が黄色くなる
- 全身の皮膚の発赤・ただれ・水ぶくれ・口内炎・結膜炎
- 尿量の減少・むくみ
- 出血しやすい
- 血便
- 意識がぼんやりする、意識がなくなる、うわごとを言ったり興奮したりする
- 普段と違うとっぴな行動をとる、幻覚が見える
このような副作用を感じたら医療機関に相談してください。
2015年01月29日(木)