終身保険は、必ず保険金を受取れる掛捨ての保険ではありません。

掛捨てでなく有利な保険と言えますが、低金利の時代であり保険料が定期保険等に比べ割高になり高額の保険金をつけるのは困難で、保障が低くなります(高額の保障をつけると保険料が高額になります)。

通常は、定期保険と組合せて65歳までなどは定期保険で高額の死亡保障、その後は金額の低い終身保障にするのが普通です。

 

終身保険は、保険の面からは保険料が高いのでメリットを感じる人は多くないのですが、保険の相続には別枠があるので遺産相続から見ると有利と言えます。

 

  •  若いうちからの終身保険は定期保険と組合せて保険料をセーブ
  •  高年齢では、一括払込で貯蓄より相続税が有利な終身保険(保障と言うより相続重視)

 

保険金の非課税枠

遺産相続の非課税枠は、3,000万円+600万円*法定相続人の数になります。

この非課税枠以外に死亡保険金には、500万円*法定相続人の非課税枠があり、非課税枠は合計になります。

上の非課税枠を超える場合は、保険の非課税枠を使うことができ、遺産相続から見て終身保険にメリットのある人もいます。

 

外貨建終身保険

予定利率が非常に低い時代で、国内の利率に比べ外貨は高い利率です。

例えば、2015年の豪ドル金利は、2.5%と金利が0%に近い日本に比べると大変高い金利です(以前は4%近くあり金利が下がってきています)。

そこで、外貨建終身保険が注目されます。

 

  •  外貨の金利は日本の金利に比べ高金利
  •  円安が進むと円に変えるときに有利(逆に円高は不利)

 

外貨建終身保険は、外貨建保健の保険期間が満期になると円建ての終身保険になります。

 

三井住友海上プライマリー生命「外貨建定額終身保険」の例

外貨建終身保険の例として三井住友海上プライマリー生命「外貨建定額終身保険」を考えてみます。

 

  •  告知不要で87歳まで加入可能
  •  米ドル、豪ドル、ユーロから選択
  •  積立は複利運用
  •  積立利率は10年間固定
  •  目標額を105〜200%に自由に設定でき達成すると円建終身に移行
  •  75歳で10万豪ドルを積立利率2.5%で加入すると保障基準価格は85歳で12.8万豪ドル
  •  この場合900万円が10年後11、52万円(1豪ドル90円とした場合)
  •  運用が悪くても基本保険金額は保障
  •  死亡保険金は外貨または円で受取