糖尿病患者が増えています。

2012年には950万人、糖尿病予備軍も含めると2050万人に達します。

日本の総人口の約16%に達しています。

 

 

糖尿病

糖尿病は、血液中のブドウ糖(グルコース)が非常に多くなる症状(高血糖)から付けられた病名です。

 

ブドウ糖は、エネルギーで人の活動となる重要な物質です。

健康な状態では、すい臓からインスリンと言うホルモンが分泌されブドウ糖を細胞に取込みエネルギー源として利用できる役割を果たします。

 

インスリン分泌されなかったり、弱かったりするとブドウ糖が細胞に取込まれなくなり、血液中にだぶつき尿と一緒に排出されます。

 

 

糖尿病の症状

糖尿病と言っても無症状から激しい喉の渇き、大量の尿の排泄、意識障害、昏睡に至る場合があります。

 

血液中にブドウ糖が増えると入と一緒に排泄されますが、体内のさまざまな物質と結合して糖化物質を作り、これが血管や細胞を壊すと考えられています。

 

糖尿病が進むと、以下のような症状が現れます。

 

  •  目が見えなくなる
  •  尿をうまく作れなくなる
  •  下痢や便秘を繰返すなど

 

糖尿病になると動脈硬化、認知症、がんなどのリスクが高まりますので予防が重要になります。

 

 

糖尿病の種類

糖尿病には、以下の3種類あります。

 

  •  1型

  すい臓でインスリンを作るβ細胞が壊れて、からインスリンが分泌されなくなります。

 

  •  2型

  すい臓でインスリンが作られても肥満などを原因にインスリンの働きが弱まる。

  あるいは、すい臓からのインスリンが減りブドウ糖が増えて行く糖尿病です。

  日本の糖尿病患者の9割以上はこの2型です。

 

  •  その他

  他の病気を原因とする2次性糖尿病、肥満や高年齢で妊娠した女性に多い妊娠糖尿病があります。

 

 

糖尿病の予防

動物性脂肪を少なくし生活習慣の改善が必要です。

 

  •  食生活

  肉の摂取も必要ですが、取りすぎずほどほどにすることが必要です。

  できるだけ魚や野菜中心のメニューが進められています。

 

  •  運動

  1日、8000歩以上の歩行が推奨されています。

  エスカレータやエレベータを使わないなど、無理なくできる範囲で長続きさせることで効果があります。

 

家族に糖尿病がいる人は、体質的に糖尿病になりやすいので特に注意してください。