転んでケガをする人が減りません。
若い人でも転んで日常生活に支障を生じますが、高齢者は寝たきりになる恐れがあります。

2013年の交通事故死亡者数は、6060人ぐらいです。
厚生労働省の調査によると2013年の転倒・転落での死亡者数は、7766人になっています。
転送・転落による死亡者数は、交通事故の死亡者数を上回っています。

転倒の起こりやすさ

転倒が起こりやすいのは、老化が原因です。

老化すると、
  •  筋肉が衰え関節の動く範囲も狭まる
  •  反射神経も鈍くなる

これらが原因となり転びやすくなります。

高齢者に限りませんが、本人の思い込みと実際の筋力や反射神経がずれていて転倒が起こりやすくなります。

転倒の原因

一歩一歩の歩幅のばらつきの多い人に転倒が多いことが産業技術総合研究所ディジタルヒューマン工学センターの研究で分かってきました。

スマートフォンの計測機能を使って転倒のし易さを示すアプリを開発しているとのことなので、生活中に注意信号がでる様になり、気をつけて生活できるようになりそうです。

家の中で転ばないチェック

転倒の6割は、家の中で発生しています。
転ばないために、以下のチェックをしてください。

  •  雑誌、リモコン、ゴミ袋などを床の上に置かない
  •  移動の邪魔になる家具や家電
  •  じゅうたんやマットなどの端のめくれやたるみ
  •  コードや電話線
  •  小さな段差など


以下があると転倒を防ぎやすくなります。

  •  楽な姿勢で出し入れできる収納
  •  滑りにくい敷物
  •  階段や滑りやすい風呂場の手すり
  •  洗い場や陽区層に滑りにくいマット

2014年春に転倒予防を研究する「日本転倒予防学会」が発足しました。
学会で、「転ばない暮らし方ガイド」監修し注意を呼びかけています。