ナノテクノロジー(超微細技術)を活用してがんなどの早期発見・治療につながる診断技術の開発が発表されました。
ナノテクノロジー技術を活用し健康状態を分子レベルで監視し早期に病気の兆候を発見する方法です。
成功すると健康維持に効果が期待されます。

ナノテクノロジー

物質をナノメートル(nm、1nmは1mmの100万分の1)のスケールで制御する技術です。
 
  •  原子・分子は0.1nm〜10nm程度
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  •  タンパク質は、約20nm
 
  •  インフルエンザウィルスは、200nm程度
 
  •  大腸菌は、2,000nm
 
  •  ダニは、約20万nm
 
  •  アリは、400万nm(4mm)

ウエアラブル端末

ウエアラブル端末は、身につけて持ち歩けるコンピュータで1990年代より米国マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボで研究が始まったと言われています。

腕時計、リストバンド、」指輪、メガネ、衣服や靴などに装着された小型の情報端末です。
常時身に付けていることから健康情報の収集&管理に特に注目されています。

ナノテクノロジー診断

このナノテクノロジー診断は、以下の様にして行われます。
 
  •  カブセル錠剤の取り込み
 赤血球の2000分の1ぐらいの大きさのナノ粒子を体内に取込みます。
 
  •  体内でナノ粒子とがん細胞などとの結合
 飲み込んだナノ粒子は、血液中のがんなどの特定の細胞と結合し磁気に反応できる様になります。
 
  •  ウエアラブル端末で情報の収集
 腕輪型のウエアラブル端末で手首の内側の静脈にいるナノ粒子の情報を収集します。

メリット

今の医療は病気の症状が出て医療機関に行き診断を受けて治療が始まります。
がんなど初期に症状が出ない病気も多くあり、症状が出たら手遅れになるケースが多くあります。

この検査法は、日常生活で健康状態を常に監視し病気の症状を見つけ早期発見につなげることが出来ます。
早期発見が出来るので早くに治療が出来治療期間の短縮、痛み等の不具合の減少、医療費の削減が期待できます。