東日本大震災で東京や仙台のマンションに地震による倒壊や大破はありませんでした。

阪神大震災では、大破が1.5%、中破が2.1%、小破は、6.7%でした。
このほとんどは、1981年以降の「新耐震基準」を満たしていない「旧耐震基準」のマンションでした。

現在の「新耐震基準」を満たしているマンションであれば倒壊するような被害は発生しないと言われています。

1981年以降の新耐震基準

耐震基準は、建物や土木構造物を設計する際に、それらの建物が最低限度の耐震能力を持つことを保障し、建築を許可する基準です。
耐震基準は、等級で示され以下の3段階があります。

  • 耐震等級1
 建築基準法を最低限満たす新耐震基準を示します。
  • 耐震等級2
 建築基準法の1.25倍の強さ(学校・警察などの公共施設レベル)。
  • 耐震等級3
 建築基準法の1.5倍の強さ(病院などの公共施設レベル)。

地震への備え

マンションの方が1戸建てよりも地震に強いと言われていますが、これは古い戸建て住宅の場合です。

マンションでも耐震等級1のレベルが多いと言われています。
これは、耐震基準を上げると工事費が高くなりマンションの価格も高くなり販売が難しくなるからです。

一方、戸建ての場合は、耐震等級が2か3が標準でマンションイ比べ耐震性が高いと言えます。
戸建ての場合、耐震基準を上げてもそれほどコストが上昇しないのと空間を狭くしなくても実現できるからです。

マンションは、倒壊するような被害はないと考えられます。
しかし、壁や柱に損傷を受ける場合があります。
地震があれば大規模な補修も必要になるケースがあるので地震保険で備えてください。