住宅ローンの融資を受けると団体信用生命保険に加入するのが一般的です(住宅ローンの融資の前提)。

死亡あるいは高度障害状態になると住宅ローンの残債がゼロになり、返済が不要になります。

2015年頃から疾病保障の付いた住宅ローンが増えてきています。

疾病保障は、無料ではなく保険料がかかりますが住宅ローン金利に0.2%から0.4%ぐらいの上乗せ金利になります。

がんなどの大きな疾病にかかり働けなくなった時に住宅ローン残高がゼロになるのは、その後の生活に非常に役立ちます。

 

三菱東京UFJ銀行「7大疾病保障付住宅ローン」

対象となるのは、以下の7大疾病です。

  •  がん、脳卒中、急性心筋梗塞の3大疾病
  •  高血圧性疾患、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変の4つの生活習慣病

3大疾病の場合は、所定の状態になった時に住宅ローン残高がゼロになります。

4つの生活習慣病で就業できない状態が30日を超えて継続すると月間返済額が最長1年補償されます。

そして、就業できない状態が1年30日を超えて継続すると住宅ローンの残高がゼロになります。

この疾病保障の保険料は、住宅ローン金利に年0.3%の上乗せになります。

 

みずほ銀行「8大疾病補償プラス・8大疾病補償」

対象となるのは、以下の8大疾病です。

  •  がん、脳卒中、急性心筋梗塞の3大疾病
  •  高血圧性疾患、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎の5つの生活習慣病

8大疾病で就業できない状態になると月額返済が最長1年間補償されます。

そして、1年を超えると住宅ローンの残高残高がゼロになります。

8大疾病補償プラスは、8大疾病補償に加えて病気やケガで就業できない状態が加わりますが以下の事由では保険金が支払わられません。

  •  故意または重大な過失
  •  自殺あるいは犯罪行為
  •  麻薬、大麻、あへん、覚せい剤、シンナー等の使用
  •  妊娠、出産、早産または流産
  •  精神病性障害、知的障害、人格障害、アルコール依存および薬物依存等の精神障害での就業障害
  •  酒気帯び運転、無免許運転
  •  等々

月額保険料の目安は、35歳、借入金額2,000万円、借入期間35年、住宅ローン金利年1.5%、元利均等返済のケースで以下になります。

  •  初回保険料:8大疾病補償プラスは716円、8大疾病補償は477円
  •  30年後の保険料:8大疾病補償プラスは1,609円、8大疾病補償は1,370円

上記保険料は、5年毎に変わります。

 

三井住友銀行「8大疾病保障付住宅ローン」

対象となるのは、以下の8大疾病です。

  •  がん、脳卒中、急性心筋梗塞の3大疾病
  •  高血圧性疾患、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎の5つの生活習慣病

住宅ローン残高がゼロになるのは、以下の場合です。

  •  がんと診断
  •  脳卒中・急性心筋梗塞で所定の状態が60日間継続と診断
  •  5つの生活習慣病で就業不能状態が13ヶ月を超えて継続(1ヶ月後からの最長1年間は返済なし)