国民健康保険は定年退職高齢者やアルバイトなど収入の少ない方が多いこともあり収入のある方の保険料は高額になります。

定年退職者で年金と貯金で生活している方は、年金の控除が大きく金融資産からの収入は保険料に関係しないので比較的ですが保険料は安く済みます。

収入が多く従業員を雇用している場足は、企業化しその業種の健康保険組合に加入することが考えられますが手続や費用を考えると全員に勧められる方策とは言えません。

 

以下に加入者の多い国民健康保険と企業の従業員の加入する職域保険(被用者保険とも言います)の保険料の比較を行います。

 

国民健康保険の保険料

国民健康保険の保険料は、以下から計算します。

 

  •  40歳未満の方の均等割額:医療分、後期高齢者医療支援分
  •  40歳以上の方の均等割額:医療分、後期高齢者医療支援分、40歳から64歳までの介護分
  •  所得のある方の所得割額: 課税所得から33万円を控除した額に税率をかけた額

 

職域保険の保険料(中小企業が多い協会けんぽ)

協会けんぽの保険料は、都道府県で変わります。

給与にボーナスを含む標準月額から保険料を計算して企業と従業員で折半して負担します。

 

保険料の比較

保険料を以下のケースで比較します。

2つの保険の保険料計算の元となる収入が違うので、東京新宿に住む家族を例として計算します。

 

  •  国民健康保険:収入から経費を除いた課税所得で月額30万円の場合
  •  協会けんぽ:ボーナスを含む標準月額60万円の場合
  •  東京新宿に住む同年齢40歳夫婦(配偶者の年収103万円未満)に子供一人の3人家族

 

以上のケースで国民健康保険の年額保険料の目安は以下になります。

 

  •  夫婦の均等割額:  1人60,900円なので2人分で121,800円
  •  子供1人の均等割額:介護分を除いた46,200円
  •  所得割額:     課税所得に33万円を差し引いた額の10.31%で337,137円
  •  年額保険料:    505,137円で月額にすると約42,000円

 

新宿に住む40歳の協会けんぽ加入者の月額保険料は、約34,000円で家族がいても保険料は同額です。

例に取り上げた標準月額60万円の企業人と経費と青色申告控除を差し引いた個人の月額課税所得30万円の比較が意味あるかを別としても、課税所得が多い、あるいは家族が多くなると国民健康保険料は協会けんぽの保険料に比べて高額になります。

 

国民健康保険の保険料は、区市町村で変わります。

例に取り上げた新宿区の保険料は、東京都内の区市町村では高い方ですが、全国から見るともっと高額の地域があり、この例の2倍近い市町村があります(東京が高いわけではありません)。

居住地の自治体に確認して保険料を計算してみてください(自治体のHPで確認できます)。