医療保険の保障は、入院保障が主になっています。

最近は、入院日数が短くなりつつありますが、疾患によっては長期間の入院が必要です。

 

医療保険の入院日数と入院日額

入院日数に応じて保険金が出ます。

平均的なケースでは、以下のようになります。

 

  •  1回の入院では60日まで
  •  通算では1000日か1095日まで
  •  入院中も収入があれば(最大1年6ヶ月支給される傷病手当など)差額ベット代に近い日額5千円
  •  入院中の収入がなければ日額1万円

 

実際の入院日数は、以下のようになります(生命保険文化センターの2014年調査)。

 

主な傷病 平均 35〜64歳 65歳以上 75歳以上
全体 31.9 24.4 41.7 47.6
結核 58.7 65.2 58.4 58.6
胃がん 19.3 13.9 21.0 25.7
結腸・直腸がん 18.0 13.5 20.0 24.5
肝・肝内胆管がん 18.8 15.8 19.3 21.6
気管支・肺がん 20.9 16.7 22.3 26.9
糖尿病 35.5 20.0 47.4 65.2
アルツハイマー病 266.3 217.8 267.4 257.6
心疾患 20.3 9.0 23.7 30.5
脳血管疾患 89.5 46.9 100.7 116.0
肺疾患 25.8 17.1 33.2 40.7
骨折 37.9 21.9 47.7 51.9

 

三大疾病を手厚く

医療保険は、がん、急性心筋梗塞、脳卒中の三大疾病を手厚くする以下の様な傾向があります。

 

  •  入院だけでなく日帰り入院から保障(三大疾病に限定なし)
  •  三大疾病で入院すると一時金を繰返し支給(年間1回等の制限あり)
  •  三大疾病で入院すると入院日数を無制限
  •  三大疾病になるとその後の保険料払込を免除

 

保険期間と保険料払込期間

保険期間は有期(65歳までなど)と終身があります。

平均寿命が伸びていることから終身が望まれます。

保険料の払込期間は一生涯支払い続ける「終身払い」と60歳までなどの短期払いがあります。

定年で支払が無くなる短期払いが望まれますが、その分保険料は高くなります。

平均寿命が伸びているので終身払いは総支払額では短期払いに比べ大きな支払い額になりますが、以下のメリットもあります。

 

  •  収入の少ない若い時代の月額保険料が安い
  •  保障の見直しがしやすい

 

公的健康保険は高額療養費制度があるなど手厚い保障があります。

民間医療保険は、差額ベット代や収入の不足を補います。

若い内には傷病手当など、65歳からは貯蓄・年金も加味して必要な保証額を考えて加入しましょう。