折角、保険に加入していても保険金がもらえないことがあります。
主な原因は、障害対象が保険の範囲に含まれているかいないかの契約者と保険会社の認識・判断の違いによります。

時代と共に保険内容も変わって行きます

保険、特に医療保険は時代ととも治療法も変わり保険の内容も変化して来ています。
今まで特に注目されていない症状でも患者が増えてきて注目され新しい症状として保険に加えられます。
また、医療技術の発展により今までにない治療法への対応が加えられたりします。
この例として、以下を取り上げます。

上皮内新生物(上皮内がん)特約に注意

上皮内新生物は、粘膜の上の層である上皮の内部にがんが出来た症状です。
がん細胞が上皮内にとどまっていれば、それ以上進行しない症状です。

上皮内がんのがんと言う言葉によりがんと思い、医療保険(がん保険)の対象になると考え、上皮内新生物の除去に保険金がもらえると考える保険者も多く、特約に入っていない場合トラブルになることがあります。

以前のがん保険にはこの特約がなく、特約に加入していない契約者も多いと思います。
すでに保険に入っていてこの特約に加入していない方は、進行しないなど、影響が大きくないこともあり契約を変更して再契約するかどうかは、保険料が変わることからよく考えてからにしましょう。
新しく契約される方は、保険料が安価ですので上皮内新生物特約も保険に加えることを勧めます。

先進医療特約に注意

先進医療は、主にがんの治療法として注目されていて、新聞等でも良く取り上げられていることから知られてきました。
医療保険(ガン保険)の対象になると考える保険者も多く、この特約に入っていない場合トラブルになることがあります。

先進医療は、厚生労働大臣によって定められた高度な医療技術を用いた医療です。
先進医療は保険診療との併用が認められていますが、先進医療の費用は、自己負担です。
先進医療は複数ありますが、良く知られたものはがん細胞への放射線治療です。

先進医療の費用は数百万〜数千万円と非常に高価ですが、実際の治療例が少なくこの特約の保険料は100円程度と驚くほど安価です。
すでに保険に入っていてこの特約に加入していない方は、実際の治療例が少ないことから契約を変更して再契約するかどうかは、保険料が変わることからよく考えてからにしましょう。
実際の治療例が少なくても費用は非常に高価ですので解約して特約を付けて再契約でなく、今の保険に追加できるようであればこの特約の追加を勧めます。
新しく契約される方は、保険料が安価ですので上皮内新生物特約も保険に加えることを勧めます。