生命保険の金額は死亡後に残される家族の生活に必要な必要保障額から死亡により入ってくる見込額を引いた額になります。

必要保障額は、前回の記事を参照してください。

 

 

モデルケース

 

以下のモデルを考えます。

 

  •  月額生活費は、2014年の勤労世帯の平均の32万円
  •  専業主婦家庭で夫死亡後はパート勤務
  •  夫婦(共に38歳)子供一人(8歳の女児)
  •  長女の大学卒業までは月額生活費が現在の70%、卒業後は50%

 

 

死亡後に必要となるお金(必要保障額)

 

必要保障額は、このモデルで1億4,648万円になります。

内訳は、前の記事を参照してください。

 

 

死亡後に入ってくるお金の見込額

 

加入年金(国民年金、厚生年金など)や勤務先企業の退職金の有無などで入ってくるお金は変わりますが、モデルでは以下のお金が入ってきます。

 

  •  長女18歳までの遺族年金:1,505万円

 遺族基礎年金(年金加入者)は99.5万円*18歳までの10年間で995万円。

遺族厚生年金は51万円*10年で510万円。

 

  •  妻が65歳までの遺族年金:1,851万円

 遺族厚生年金は51万円*長女が18歳になる48歳から65歳までの17年間で867万円。

中高齢寡婦加算が57.9万円*17年間で984万円。

 

  •  妻の老齢年金と遺族年金:2,816万円

 老齢年金は77万円*65歳から平均寿命の87歳までの22年間で1,694万円。

遺族厚生年金が51万円*22年間で1,122万円。

 

  •  死亡退職金:1,500万円

 金額は勤務先企業により変わります。

 

  •  自己資産:0万円

 自己資産はケースによって変わりますが安全を見て0とします。

 

  •  妻のパート収入:5,000万円

 年収200万円として夫死亡後2年後から65歳までのパート勤務25年間で5,000万円。

 

  •  以上を集計して夫死亡後に入ってくるお金は1億2,672万円

 

 

保険で準備するお金

 

保険で準備するお金は、必要保障額(1億4,648万円)から入ってくるお金の見込額(1億2,672万円)を引いた1,976万円が最低限必要です。

少し余裕を持って保険で準備するお金を決めましょう。