親の介護で仕事を辞める介護退職者は、年間10万人を越えると言われます。

介護も大変ですが、お金も重要です。

介護中は親の貯金や年金がありますが、介護が終わると自分自身の生活が苦しくなります。

介護離職をする前に介護について知りましょう。

 

介護期間

生命保険文化センター平成21年度「生命保険に関する全国実態調査」のアンケート調査に回答した630人によると以下のようになります。

 

介護期間比率
6ヶ月未満4.8%
6ヶ月〜1年未満6.5%
1〜2年未満13.2%
2〜3年未満15.4%
3〜4年未満13.7%
4〜10年未満30.8%
10年以上2.4%
不明2.4%

 

平均の介護期間は、4年7ヶ月です。

 

在宅介護費用「月2万円ぐらい」

 厚労省の2014年4月の「介護給付費実態調査」によるともっとも介護が必要な要介護度5の高齢者の場合、在宅介護費用の自己負担額の平均は月2万3000円です。

平均ということですが、それほど高額ではないようです。

在宅介護の高齢者が受けられる公的サービスには、以下があります。

 

  •  ケアプラン作成
  •  訪問介護、訪問入浴介護など自宅で受けるサービス
  •  デイサービスなど、日帰りで施設に通うサービス

 

希望の多い特別養護老人ホーム「月7万〜15万円」

特別養護老人ホームは自宅での介護が困難な高齢者を対象に食事や入浴などの生活全般の介護を受けることができます。

費用が安いので希望者が多く50万人ぐらい入居待ちの高齢者がいます。

 

介護老人保険施設「月7万〜15万円」

医療的な管理やリハビリ、入浴、食事などのサービスを受けることができます。

一定期間の入所後に自宅復帰を目指します。

 

介護付き有料老人ホーム「月18万円程度ですが100万〜1000万円の初期費用が必要」

要介護度に応じて定額で食事や入浴などの生活全般の介護サービスが受けられます。

 

親と介護の相談

どのような介護ができるのか親はどのような介護を望んでいるか知った上で介護方法を決めるのが良いと思います。

そのポイントに以下があります。

 

  •  どこに住みたいか
  •  誰に介護を受けたいか
  •  介護資金をどうするか
  •  緊急時に近くで頼れる人と連絡先
  •  親戚間の役割分担