円に比べ高い運用利回りが期待できる「外貨建て生命保険」が注目されています。中でも、「外貨建ての一時払い終身保険」が人気を集めています。

「外貨建ての一時払い終身保険」は、契約時に円あるいは外貨で保険料の全額を支払い、死亡または高度障害になると保険金が外貨で支払われる仕組みです。


外貨建てと言っても直接外国の保険会社と保険契約を結ぶ訳ではなく、日本の生命保険会社の保険ですので安心して契約できます。外貨で運用する以外は、一般の生命保険と変わりませんので手続き等に煩雑さはなく誰でもが契約できるので、生命保険を考えた際には保険会社の担当者に相談したらいかがでしょうか。

【外貨建て一時払い終身保険】をオススメするメリットとは



  • 一つ目は、日本円より高い金利の通貨で運用するので貯蓄性に有利
一般的な利回りは豪ドル建てで年2〜3%程度、米ドルでは年1〜2%で、円建ての1%弱に比べると有利です。

  • 二つ目は、為替差益
返済不可能と思われる我が国の財政赤字を考えると短期的には変動があっても長期的には円安になると考える人が多いと思います。終身保険と言う長期を考えると為替差益が期待できます。

  • 三つ目は、利益を定期的に支払い
ほとんどの生命保険会社が付けているオプション契約を結べば、高い利回りで得た利益を定期的に支払金として受け取れます。受け取り回数は、年1〜12回から選べるものが多く、自分で好きな時に受け取れるものもあります。

  • 四つ目は、相続税の節税
保険商品ですので、相続税の対策になります。

  • 五つ目は、安定性
一括支払いなので変動が少なく安定しています。


反対に【外貨建て一時払い終身保険】のデメリットはなんでしょうか!?



  • 一つ目は、為替変動
1ドル70円台で契約していれば大きな利益が得られていますが、1ドル100円の時に1000万円で契約し、受け取り時に1ドル90円まで円高・ドル安が進むと、単純計算では100万円目減りします(逆に、円安・ドル高になると受け取り金額が増えます)。長期的には円安と予想する人が多いのですが保険金の支払い時期(死亡あるいは高度障害)は選べないためリスクがあります。

  • 二つ目は、為替手数料
為替手数料は、25〜50銭程度かかるのでその分減額になります。T&Dファイナンシャル生命保険の様に為替手数料が無料のものもあるので保険会社の担当者に確認しましょう。ただ、他の保険会社に比べて有利な場合、他に有利でない点があることがあるので全体をチェックすることが必要です。

  • 三つ目は、自己資金
一括支払いなので、余裕のある自己資金が必要です。


外貨建て一時払い終身保険(生命保険も含む)リスクもありますが有利な点も多いので保険会社の担当者に相談して決めましょう。