コーヒーを飲む人は飲まない人に比べて心臓病や脳卒中などのリスクが下がると東京大学や国立がん研究センター報告がありました。

 

コーヒーの健康効果

 

1990年代から40〜69歳の約9万人の追跡調査データをもとに、コーヒーを飲む量と死因の関係の調査が行われました。

その結果、以下が示されました。

 

  •  コーヒーを1日3〜4杯飲む人はほとんど飲まない人に比べて心疾患や脳卒中の死亡リスクが4割減少
  •  肺炎などの呼吸器疾患も低下
  •  緑茶もほぼ同じ結果

 

コーヒーのクロロゲン酸や緑茶のカテキン等の成分に効果があるのではと推定されるとのことですが、何がどのように影響したかまでは、この調査ではわからないとのことです。

 

この調査結果は、コーヒーの健康への影響だけを調べるのではなく、特定集団の中で病気の発生などの頻度や分布を調べ、その要因を明らかにする疫学研究から得られました。

 

サプリメントの注意

 

免疫研究で野菜を食べる人はガンになりにくいとの結果が出ています。

例えば、ニンジンに含まれるベータカロチンが健康に好影響を当たれているのではと推測されます。

ベータカロチンを喫煙者が取得すれば肺がんになりにくいのではと考えますが、むしろ肺がんになる確率が高くなるとの海外調査があります。

 

効果があると言われる特定成分だけをサプリメントで取得するのは、危険と専門家からの指摘があります。

特定の成分だけを多く取得しても悪影響がある可能性があり、当面自然の食物が有効です(研究が進めばサプリメントの効果が示されるかもしれません)。

 

疫学研究によるガンとの関係

 

疫学研究による生活習慣とガンとの関係を下平に示します。

表中◯が良い影響、●が悪い影響を示します。

3つは確実、2つはほぼ確実、1つは可能性があることを示します。

 

生活習慣全ガン肺ガン肝ガン胃ガン大腸ガン乳ガン食道ガンすいガン
喫煙●●●●●●●●●●●●●●●●●
受動喫煙●●
飲酒●●●●●●●●●●●●
肥満●●●●
運動◯◯
野菜摂取◯◯
果物摂取◯◯
食塩●●
コーヒー◯◯
あつもの●●