がんは通常の医療保険や生命保険の医療特約も対象で、がんにかかるとこれらの保険で保険金を受け取れます。

先進医療の高額な診療費用や入院日数が長くなることから通常の医療保険とは別にがん専用の「がん保険」に加入する人が多数います。

 

先進医療費

先進医療は、大学病院や医療機関で行われる最新の医療技術を指しますが、一般には、陽子線や重粒子線による放射線治療を指します。

従来の放射線照射や外科手術では困難な疾患にも高価があり人気があります。

先進医療はで通常の治療と共通する部分は、公的健康保険の対象になりますが、その他は全額自己負担になり医療費が高額になります。

先進医療費は保険の対象ではないので、高額療養費制度の対象にもならず全額自己負担になります。

 

平成21年の厚生労働省の調査では、先進医療費の例は次のようになっています。

 

  •  固定がんについての悪性腫瘍に対する陽子線治療

 技術料の平均が275万9,378円、平均の入院機関は22.9日、年間の治療数は821件でした。

 

  •  固形がんについての重粒子線治療

 技術料の平均が302万3,299円、平均の入院機関は24.1日、年間の治療数は779件でした。

 

がん保険の主な補償内容

先進医療以外の主な補償内容を以下に示します。

 

  •  がん診断給付金

 はじめてがんまたは上皮新生物と診断され確定したときに給付されます。

 

  •  がん入院給付金

 がんまたは上皮新生物の治療目的で入院したときに給付されます。

入院日数は、無制限が増えています。

 

  •  がん手術給付金

 がんまたは上皮新生物で手術したときに給付されます。

 

  •  がん通院給付金

 がんで所定以上(5日、20日など)以上入院後、がん治療で通院したときの給付金です。

日数には上限があります。

 

  •  がん治療給付金

 がんの治療のために入院したときの給付金です。

 

  •  がん在宅療養給付金・がん退院療養給付金

 がんで所定日数(20日など)以上、継続して入院して退院したときの給付金です。

 

  •  がん死亡保険金

 がんを直接の原因として死亡したときの保険金です。